加智山鳳徳渓谷に位置する古刹で、東洋三大宝林(インド、中国、韓国)の一つとして禅宗が韓国に一番最初に導入されて定着した所でもある。ここに元表大徳が敷地を決める当時の759年に草庵の形がそのまま残っていたようで、縁起説話はここを訪れる人々に興味を抱かせる。あちこちにはそれに関わる地名が残っている。昔の姿の宝林寺は壮大で美しい姿であったが、朝鮮時代の崇儒抑仏策により衰退して、また韓国動乱の兵火もあった。その後復元されている。
- 位置:長興郡有治面宝林寺路224
- お問い合わせ:061-864-2055
敬虔なる歴史の痕跡
国宝としては、宝林寺三層石塔及び石灯、鉄造毘盧舍那仏坐像がある。国宝第44号三階石塔及び石灯、国宝第117号鉄造毘盧舍那仏坐像、宝物第155号東浮屠、宝物第156号西浮屠、宝物第157・158号普照禅師彰聖塔及び彰聖塔碑などがある。
- 大雄宝殿
- 普照禅師彰聖塔碑
- 南北三層石塔及び石灯
- 普照禅師塔
宝林寺南・北三層石塔は、仏の真身舎利を奉安したもので、その搭間にある石灯は仏の光が四方を照らすという意味をもつ。普照禅師創成塔碑は、禅の境地と普照国師の行跡、創建の縁起説話などが書かれている。普照禅師塔は僧侶の舎利を祀った一種の墓である。
榧子林の中で休んで行く
宝林寺の庭の真ん中には深刻な干ばつにも乾かない泉があり、宝林寺周辺の榧子林は、爽やかさと神秘さを有している。榧子林には500本を超えるカヤがあるが、その中には樹齢が300年を超えるものもあって、榧子林から出されるテルペンは、フィトンチッドに劣らない殺菌、殺虫効果があって、心の平安を求めて山寺を訪れる人には非常に役立つ。秋になると、色とりどりの紅葉の見物ができ、宝林寺森林浴場で古い榧子林の中を散策しながら余裕を楽しんでみよう。