カプサアオノリ汁物
昔から長興の献上品であったカプサアオノリ(メセンイ)、寒い冬になると必ず食べたくなる正南津の郷土料理である。 カキとタレをごま油で炒めた後、カプサアオノリを入れて煮込む料理で、「メセンイックッ」とも呼ばれている。見た目はアオノリに近い。カプサアオノリは柔らかく、コクがあって、香ばしい後味がいい。
- カプサアオノリクッパ
- カプサアオノリ雑煮
- カプサアオノリの選別作業
カプサアオノリは、きれいな海でしか育たない海藻である。塩酸を使わないムサン(無酸)海苔を生産する郷・長興は、漁民たちの努力で、海の健康さを守っている。天然海藻類のカプサアオノリは鉄分、カルシウムなどの各種無機塩類やビタミンA、Cを多く含有して、発育や造血機能、骨粗しょう症の予防、コレステロールの生成抑制と免疫力強化などに効果があって、たくさんの美食家や観光客が訪れている。